JAAS News第44号をお届けします。  
         シニア社会学会・事務局:2004.2.9.

1.シニア社会学会第3回大会研究・事例発表募集要領
本年6月19日(土)に予定されているシニア社会学会第3回大会において、会員各位で既に活動されている事例または特に研究されているテーマについて、次の要領で発表希望される方を募集します。
発表の場は全体会・分科会等大会の構成を決定の上あらためてお知らせする予定です。
(1)研究テーマまたは事例のテーマ
当学会の指向するエイジレス社会の実現にかかわるもので、未発表のもの
(2)発表時間:10分以内に収めていただきます。
(3)応募方法
発表要旨をA4紙に1枚程度にまとめ、4月末日までに当学会事務局まで郵送・FAX・電子メールのいずれかの方法で送付する。

2.第12回シニア社会塾のご案内
<徹底討論> 自衛隊のイラク派遣を考える
〜〜戦争体験者は自衛隊派遣をどのように思うのか。次代を担う若者は今日の事態をどのように考えているのだろうか。〜〜
□ 日 時  2004年2月14日(土)午後2時〜5時
□ 会 場  みなとNPOハウス 4階会議室
(港区三河台中学校の廃校を利用した今話題のNPОの集合体で30近い団体が入っている)
港区六本木4-7-14 地下鉄 大江戸線・日比谷線 六本木駅6番出口 俳優座裏
□ 問題提起   宇都木法男氏(シニア社会学会理事・運営委員、NPO事業サポートセンター専務理事) (司会・進行)
□ 代表討論者 公募により決定するシニア代表・若者代表若干名、ほかに会場の参加者の意見・討論 
□ 定  員  50名    
□ 参 加 費    一般 1000円 学生 500円
□ 申し込み  参加希望の方はFaxまたはE-mailでシニア社会学会・事務局へお申し込みください。   
Fax:03-5778-4728   E-mail:jaas@circus.ocn.ne.jp

3.学会誌「エイジレスフォーラム」第2号への「会員の声」を募集します。
学会誌「エイジレスフォーラム」創刊号では、「会員の声」欄に、会員の皆様からご自分の体験や、学会に対する期待、思いを投稿いただきありがとうございました。引き続き6月発行予定の2号にも会員の皆様の体験やご意見、学会に対する期待などを投稿いただき「会員の声」に掲載させていただきます。つきましては、次の投稿要領にもとづき応募下さい。皆様からの投稿をお待ちしております。
投稿要領:文字数800〜1000字 ワードで作成の場合は42字×35行・11ポイント・1段。
第一次公募締めきり、2004年2月末。投稿いただきました原稿はお返しいたしません。また、地域が片寄る場合は、編集委員会にて選考させていただきますのでご了解下さい。

4.研究会活動等報告とお知らせ
□ ユニバーサル・デザイン・スタディ研究会(UDS)1月定例会報告1月15日(木)午後6時30分から、六本木「みなとNPOハウス」2階会議室で、13名が参加して開催されました。今回は、木原健一郎氏(NPOポランの広場21サポート機構常務理事)の活動報告が、まず行われました。高齢者と障害者にやさしいUD仕様の飲料自動販売機(JTが山水電気と共同で人間工学に基づいて開発した自販機)の普及を図り、かつ、その設置紹介料をNPO団体の活動費として提供するという話でした。その後、12月定例会で出ていた巣鴨・大山商店街のUD評価・見学ツアー企画を近々実施することにしました。
次回は、2月12日(木)(2月のみ期日変更、開始時間・場所は同じ)に、今までの活動の総括をし、新たな活動を再検討することにしました。

□第13回「望ましいシニア像」研究会及び濱口座長特別レクチャー「生きがいに関する問題提起」報告
第13回「望ましいシニア像」研究会は、1月23日(金)早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で、18名が参加して開催されました。
いよいよ当研究会も第2ステップというわけで、今回は濱口座長による「研究会第2期の考え方と進め方」の提言が行なわれました。
『「シニアになること」の2類型』と題する資料の解説の後、濱口座長は、第2期は研究会として何らかの提言を作成したいこと、それは3つの観点(精神的要素・職業的要素・経済的要素)からアプローチしたいこと、そしてその作業は分科会形式で作業したい、との提言があり、意見交換の結果、2つの分科会[第Tグループは精神的要素(生きがい)、第Uグループは経済的・職業的要素(就労・雇用・年金・貯蓄)がテーマ]により、提言作成の作業を進めることになりました。
なお、1月30日(金)濱口座長から2つのグループのきっかけづくりとして、「生きがいについて」と題して問題提起のレクチャーが行なわれました。いま生命転換は「人生の質」すなわち生きるとはどういうことなのかが問われる時代であり、「生きがい」は、一つは歴史的・社会的背景の中で考えること、いま一つは個人の側面から考える必要があること。また、生きがいを「人間らしさ」ということばに置き換えることも出来ると述べられました。2グループは当レクチャーを参考にして、次回研究会に向けて作業を行なうことになりました。
次回は3月12日(金)17時30分から早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で開催されます。テーマは「各分科会からの研究会報告」です。ご期待ください。なお、分科会に関するお問い合わせ等は、事務局当研究会担当の島村までお願いいたします。 (文責 島村)

□雇用における年齢差別研究会
第2期・第2回研究会は1/28(水)に開かれ、前回(11/25)に引き続いて「企業のエイジフリー度指標」について2人のレポーターから発表があった。指標の具体的な内容等についての考察と提案が披露された後討論に入った。
1.企業の年齢差別度を見るには企業規模や業種がファクターとして欠かせない。
2.モデルとなる雇用形態を描き、それに照らして実態を測る方法は取れないか。
3.企業調査に当っては、建前と本音を判別することが必要。
4.その他、指標となるべき項目とそれを条件付ける事実の関連付けを整理する必要があることなどの意見が出された。
次回は3月中旬に外部の識者(企業担当者・労組を含む)の臨席を仰ぎ年齢差別の実態や将来方向などについて忌憚のない見解を聴くこととした。   (鈴木・記)

5.シニア・ニュース  お茶の水女子大学・袖井孝子教授(当学会副会長)の最終講義
本年3月に定年退官されるお茶の水女子大学・生活科学部・袖井孝子教授の最終講義「老年学と私」が下記により行われます。
□日時:2月27日(金)15:00〜16:30  
□場所:お茶の水女子大学・共通講義棟2号館201号教室

6.新刊書紹介
瀬沼克彰著「地域を活かす生涯学習―行政主導から住民主導へ」A5判224頁 ミネルヴァ書房 03年12月刊 2500円
桜美林大学教授で同大学の生涯学習センター長である瀬沼克彰氏は、生涯学習のわが国における第一人者である。この著書で瀬沼氏は、今後団塊の世代が地域へ戻る時期には全く新しい需要が生まれることを指摘し、これに対応する動きとして次の3点を挙げる。
@市民が主役の生涯学習・NPOによる生涯学習。A国や都道府県主導から市町村主導へ。しかし、このためには住民の中からのリーダー層の育成が急務である。Bこれまでの行政の「社会教育」という分野だけでは多様化するニーズに応えきれない。様々な分野の生涯学習提供者を行政を核としてネットワーク化する必要がある。以上の三つの観点から地域生涯学習活動の活性化策を豊富な具体的事例をもとに提言されている。 (大島洋・記)